鶴町営業所の牙城となっている大正区内で、唯一他営業所の専属路線が、しかも大正通に堂々と乗り込んでいます。
それこそが地下鉄住之江公園~ドーム前千代崎を結ぶ「76号系統」、シティバスの中でも一二を争うテリトリーの広さを誇る住之江営業所の路線です。



Osaka SN2134 76sumi

【76】地下鉄住之江公園行(@大正橋交差点)
いすゞ エルガ PJ-LV234L1
住之江営業所所属 17-2134号車(2007年式)

76号系統は、地下鉄住之江公園(住之江車庫所在地)から南津守まで新なにわ筋を北上、そこから「めがね橋」との異名をとる千本松大橋を渡って大正区に入り、大正通を北上してドーム前千代崎を結ぶ路線です。
鶴町営業所の牙城・大正通に乗り込む異色の系統ですが、日中はそこそこの乗車率で営業係数の面でも善戦しています。
日中の運行頻度については、平日は概ね40分に1本、土曜休日は60分に1本と少なめ。



76-Senbon

この経路の道中には、めがね橋という異称を持つ千本松大橋があります。
同じ大正区内にある長大橋のなみはや大橋、千歳橋と同様に大型船が通れるように高さを36mとしています。
しかし、なみはや大橋や千歳橋とは違って橋の両端に十分な土地が無く、直線状の坂を作ることができなかったため、両端をループ構造としています。
大正区の三大大橋の中では最も早い1973年に開通、歩行者も通れるようになっていますが千歳橋と同様に渡船も残されています。
尚、このループ状スロープの中には少年野球の小さなグラウンドがあったりします。



Osaka SN1012 76sumi

【76】地下鉄住之江公園行(@大正橋交差点)
いすゞ エルガ PJ-LV234L1
住之江営業所所属 17-1012号車(2007年式)

南津守~住之江公園間は地下鉄玉出に寄り道することなく、新なにわ筋を通っていきます。
路線図を見ての通り地下鉄住之江公園周辺のルートは実に複雑で、一つの例をとると住之江公園の北側にある北加賀屋を経由する系統は76・29・15号系統となっています。
そのうちの15号系統(南港南六丁目行)は地下鉄玉出を通るため、地下鉄住之江公園→住之江区役所→粉浜→地下鉄玉出→北加賀屋の大回りのルートを取ります。
尤も、これはもっとゲテモノな行路を往く系統もあるのを前提でこの話をしているのですが、この続きはもう少し住之江営業所を探ってみてから書くことにします・・・。



そろそろ安定したコンテンツになってきたので常設企画としてシリーズを続行しましょうかね・・・。
次回はまた鶴町営業所について書いていくこととします。