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鶴町営業所の路線は何と言ってもキタ・ミナミ・あべのの各ターミナルを網羅しているのが特徴で、これまでに71号系統のなんば行き、55号系統の大阪駅前行きと紹介してきました。
そして今回は「意外にも本数が少ない」とあるターミナルと鶴町を結ぶ路線についてツラツラと書いていきます。


Osaka524 TM 80

【80】あべの橋行き
日産ディーゼル KL-UA272KAM(車体:西工MC96)
鶴町営業所所属 74-0524号車(2004年式)
鶴町三丁目にて


80号系統は鶴町地区とあべの橋を結ぶ路線で、大阪三大ターミナルを結ぶ3路線(55・71・80号系統)の中では運転頻度は低く、大正橋は通らず南泉尾で国道43号線に入っていきます。
南泉尾以東は国道43号線を走り、新今宮で阪堺線の踏切を渡って(ただしだいぶ待たされる)あべの橋に至ります。
大阪市西部を弧状に貫く国道43号線ですが、意外にもシティバスが走る区間はそこまで多くはなく、80号系統の他には精々92号系統の「佃六丁目~福町」、43号系統の「福町~此花区役所」があるくらいです。
43号線自体が混むせいか敢えて経路から外しているとも考えられますが、80号系統は南泉尾以東でガッツリ43号線を走っています笑



Osaka660 TM 80tsuru

【80】鶴町四丁目行き
いすゞ・エルガ  KL-LV280L1改
鶴町営業所所属 15-0660号車(2005年式)
千島にて


運転間隔は40~60分に1本と不安定ですが、路線図で言う点線(1時間に1本もない路線)から最近になって脱却したレベルにあります。
営業係数は2017年時点で116、全86路線の中では中央値付近です。

この系統も発着する終点・あべの橋はバス停の位置が複雑怪奇、操車にも一苦労という魔境(管理人談)です。
色々言ってたらキリがないので80号系統に関わるものだけ解説しますと、まずJR天王寺駅南口の真横におりばDがあり、そこで客を降ろします。
そこから1号系統等が発車する7・8番のりばや鉄道病院バス停をもすっ飛ばし、大教大付属小の真裏にある小さな操車場に入ります(52号系統、48号系統と共用)。
そして操車場から再び天王寺駅の方向へと走り出し、近鉄の大阪阿部野橋駅真横にある10番のりばから鶴町四丁目行きとして発車していきます。
また、近鉄前交差点をやっとの思いで渡った先には西行のみ停車のあべの橋西バス停もあります。

遅延する要素には枚挙に暇がない80号系統ですが、大正区から南海電車に乗車する場合には新今宮での乗り継ぎが意外と便利です。
大正区からだと大正橋でJRに乗り換えて新今宮での乗り継ぎか、71号系統でなんばに出るかがメジャーな選択肢ではありますが、タイミングが良ければ80号系統でのルートの方がショートカットになり得ます。
まあ、「タイミングが良ければ」という文言も、本数の少ない80号系統への皮肉と言われてしまうとオシマイですけど・・・




只今ネタ(主に写真)のストックがそこそこ尽きかけております()
次回からは管理人的に気になった系統を”鶴町の路線”に限らず書いていきたいと思います・・・。

前回触れた88号系統に引き続き、同じ天保山系統としてなんば発の60号系統。
これに関しても鶴町車が頻繁に入るのでここでご紹介します。



Osaka1686 TM 60tempo

【60】天保山行き
三菱ふそう・エアロスター LKG-MP37FK
鶴町営業所所属 62-1686号車(2012年式)
なんばにて

60号系統は一言で言えば、「71号系統と88号系統を足して2で割った」ようなルートを辿る路線で、なんばから大正橋は71号系統と同じ地下鉄桜川を通り、境川から天保山は88号系統と同様にみなと通を走り抜けます。
88号系統の項でも触れましたが、意外と大阪港・天保山へのアクセスにバスが重宝されています。
なんばと天保山を結ぶ60号系統に関しても地下鉄と比べて「低運賃・乗り換えなし」で行けるため、土休日を中心に高頻度で運行されています。

なんばでの乗り場ですが、60号系統を始め8・75・84・85号系統は高架下の1~4番のりばではなく、高島屋横の5・6番のりばからの発車となります。
それに伴い、5番のりばを使用する60・75号系統に関してはなんば行きだけ「賑橋」に停車します。


Osaka1033 TS 60namba

【60】なんば行き
三菱ふそう・エアロスター KL-MP37JK改(CNG)
酉島営業所所属 57-1033号車(2007年式)
天保山ハーバービレッジにて

天保山とを結ぶ路線ですので、例に漏れずこの路線も2013年まで港営業所の受け持ちでした。
勿論、その名残かのようにCNG車が多く充当されるのも大きな特徴です。
写真のように、酉島の車が88号や60号に充当されるのは多々ありますが、ハーバービレッジの西側にある天保山操車場は鶴町営業所がメインで使用しているため、若干鶴町の車が多めです。





話の流れ的に天保山系統で残っている51号系統を紹介するところですが、次回は再び鶴町系統に戻ります。

このシリーズでは鶴町営業所を拠点とする同営業所担当の路線を紹介してきましたが、今回は大正区を離れ「あの」ドル箱路線を紹介していきたいと思います。



Osaka662 TM 88tempo

【88】[境川・ドーム前]天保山行き
いすゞ・エルガ KL-LV280L1改
鶴町営業所所属 15-0662号車(2005年式)
大阪駅前にて


88号系統は天保山と大阪駅前を結ぶ鶴町・酉島合同運行路線です。
途中、肥後橋から川口一丁目まで土佐堀通を、それ以西はみなと通(R172)をひたすら走ります。
55号系統の項で言及するのを忘れていましたが、大阪駅前南側の御堂筋・四つ橋筋は一方通行になっているため、天保山・鶴町方面行は御堂筋を、大阪駅前行きは四つ橋筋を通ります。
よって路線図上で見ると大阪駅前周辺でループしているのが分かります。

平日日中の運転間隔は約15分ヘッド、境川以西は約20分ヘッドの60号系統(なんば~天保山)とも合流するため、大阪シティバスでは珍しい高密度のパターンダイヤが組まれています。
土曜・休日になるとさらに本数は増え、時間帯によっては1時間に6本となることもあります。
大阪駅から天保山へ「乗り換えなし・低運賃」で行けることから利用者は土休日を中心に多く、安定した黒字を出す大阪シティバスの看板路線とも言えます。




Osaka846 TS 88tempo

【88】[境川・ドーム前]天保山行き
三菱ふそう・エアロスター KL-MP37JK改(CNG)
酉島営業所所属 56-0846号車(2006年式)
大阪駅前にて


88号系統を筆頭に、天保山発着の路線(72号系統除く)の共通点として写真のようなCNG車が多く運用に入ります。
元々これらの系統は港営業所が担当していた路線で、港営業所自体CNG車を多く抱える営業所の1つでした。
その後港営業所が廃止となって多数のCNG車が鶴町営業所と酉島営業所に転入、現在に至っています。
因みにCNG車は一般ディーゼル車と比べパワーが低く、運用は勾配路線を避けるようにある程度固定されています(72号系統のCNG車を見かけないのも納得・・・)。

現時点でのCNG車の最古参が2006年式のMP37のグループで、ガスボンベの耐用年数も迫る中去就が気になるところですが、今のところ目立った動きはないような状況です。
天保山に行けば待たずに来ると思いますので、乗れるうちに乗っておきましょう・・・。



次回、もう一つの天保山系統をご紹介します。

長らく放置しておいてなんですが、かな~り写真を溜め込んでいるばかりか他の営業所の管区に飛び回っているせいか”系統”より”車両”に偏りつつあります・・・。
というわけでかなり久々ですが、このシリーズを進めていこうと思います。



Osaka661 TM 55osaka

【55】[大浪橋東][岡崎橋]大阪駅前行き
いすゞ エルガ KL-LV280L1改
鶴町営業所所属 15-0661号車(2005年式)
鶴町三丁目にて

55号系統は三軒家までは71号系統などと同じく大正通を通っていきますが、大正橋(大正駅前)を通らずに大浪橋を渡って立葉に向かいます。
その後地下鉄桜川で60・71号系統のルートとクロスし、堂島まであみだ池筋を北進すると大阪駅前まではすぐそこです。
かなりの長距離を走る路線ですが、大浪橋を境に路線の性質が変わっている印象を受けます。
何せ堂島から阿波座までオフィス街のど真ん中を通っているものですからね・・・。

運転本数は日中で1時間に2~3本と87号系統と並び結構頻繁に運行されており、平日朝夕になると本数が増えるのもオフィス街を通ることを意識した設定となっています。
71号・91号の各種派生路線は営業計数的に軒並み苦戦を強いられている中で、55号系統の数字は105(2017年度)とギリギリ赤字ではあるものの一日の乗客数は4000人以上と大凡安定している路線とも言えるでしょう。



Osaka819 TM 55tsuru

【55】[岡崎橋][大浪橋東]鶴町四丁目行き
日野 ブルーリボンII PJ-KV234L1
鶴町営業所所属 36-0819号車(2006年式)
大阪駅前にて

大阪駅前バスターミナルでは4番のりばから発車します。
バスロータリーの西側の最も端にある乗り場で、36号系統(中津・酉島担当)もそこを使用します。
バスが発車すると御堂筋改札側を廻り、警備員さんのいる横断歩道を横切って右折して阪神前交差点でさらに右折、グランヴィア大阪前を通って最初の停留所桜橋を通ります。
梅田新道バス停は75号・56号と同様に通過しますので、注意です(注意したとこで誰が使うねんそんなとこ)。
ところで先程名前の挙がった75号系統(大阪駅前~なんば)ですが、数年前は意外な経路(管理人的感想)を辿っていました。【以降オマケ部分】



Osaka837 NK 75osaka

【75】[西大橋]大阪駅前行き
日野 ブルーリボンII PJ-KV234L1
中津営業所所属 36-0837号車(2006年式)
なんばにて

今でこそ8号系統に取って代わるキタとミナミを結ぶバス路線ですが、2012年までは大阪駅から鶴町四丁目まで結んでいた路線でした。
本題である55号系統との関係を述べるとするならば、当時55号系統は「大浪橋を通らずに大正橋に停車、桜川からあみだ池筋に入る」ルートであったのに対して当時の75号系統は、「大正橋を通らずに大浪橋を通り、そこからなにわ筋に入る」ルートを取っていました。
2008年の時刻表によると、55号系統は今と変わらず日中20~30分間隔での運行で、75号系統は日中約40分間隔での運行でした。

2012年以降、75号系統は鶴町直通を取りやめてなんば行きとして運行を続けていましたが、2014年に遂に長年担当を続けていた鶴町営業所が担当を降り、中津営業所にバトンタッチ。
2016年に酉島営業所が担当に加わって現在に至っています。
現在、運転間隔は20分に1本になっており、10年ほど前の2倍にまで増えています・・・笑

現在でも55号・75号は通る筋は違えどオフィス街を通る路線。
約10年後のなにわ筋線開業の頃にはどうなっていることやら・・・と思いを馳せつつ55号系統編をシメさせていただきます。



【余談】
ウェブアーカイブなるものは便利ですね。
当時大阪市バス時代の過去データを漁るのに重宝しているんですが、大体2003年辺りまで綺麗な状態で全体路線図や発車時刻表を見ることができたりします。
2003年以降今までで2回ほどホームページを移転しているようで、2012年頃に".jp"から".org.jp"に移行して、2018年に皆さんご存じの通り民営化でHPも様変わりしました。
市バス歴史ネタ複数本書けるぐらいの情報量の多さですので、物好きの方は是非・・・。



次回:鶴町を離れて・・・?

近頃は鶴町営業所だけでなく他の営業所における希少路線、古参車の記録等に時間を割くことになってなかなか進められていません…。
今回は鶴町系統でもあまり目立たない系統(管理人所感)の90号系統のレポートをしてみたいと思います。


Osaka TM955 90tsuru

【90】鶴町四丁目行き
いすゞ エルガ PJ-LV234L1
鶴町営業所所属 17-0955号車(2007年式)

第1回目で紹介した91号系統(鶴町四丁目~ドーム前千代崎)をさらに北に伸ばし、野田阪神前へ向かう路線としたのが90号系統です。
日中の運転間隔は少々ばらけていますが、1時間に1~2本が確保されています。
とはいえ大凡40分間隔での運行であるため、時間によって本数の変動が激しい91号系統とは違って大幅に時間差が開くことはありません。

かつてはこの系統が市電とほぼ同じルートを辿っているとして「幹線91号系統」を名乗っており、2002年にドーム前千代崎発着の現在の91号系統が登場したと同時に「91A号系統」と名を改めています。
そして2010年に現在の90号系統に変更となって現行の体制となりました。



Osaka TM1460 90noda

【90】野田阪神前行き
いすゞ エルガ PDG-LV234L2
鶴町営業所所属 20-1460号車(2010年式)

ドーム前千代崎以北はほぼ完全に90号系統のみの独自ルートを辿っていますが、そのまますんなりと野田阪神に行けるわけではありません。
ざっくり言うと以下のような複雑なルートを辿ります。

[ドーム前千代崎]-(府道173号)-[松島公園前]-[本田一丁目]-(みなと通)-[川口一丁目]-[地下鉄玉川]-(阪神高速3号下)-[野田阪神前]

大通りに入っては出るを繰り返すジグザグなルートはシティバスの路線図をご覧になるとよく分かりますが、バス停1つに付き1回のペースで右折・左折をしている計算になります。
そしてあまり気づかれていないようですが、ほんの少しだけ中之島を通っています(中央市場前~川口一丁目)。
その橋の名前もあろうことか「船津橋」。
53号系統(中津)が終点としている船津橋バス停とは結構離れており、乗り継ぎするには少し遠すぎる距離です。

写真は本田一丁目(南)バス停付近で、バス停を出てすぐ右折してみなと通(国道172号)に入っていこうとしているところです。




系統の数的にもそろそろ折り返しの地点、気力の続く限りやって行こうかと思います・・・。

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